さっぱり浅漬けのもと 暑気払いには、怖い話
飛騨のかっぺたん
これは、伝え聞いた本当にあったお話です。
岐阜に住むお祖父さんが亡くなって、
彼はお祖父さんの枕元にじっと座っていました。
友人の横にはこの家の愛猫がやはりちんまりと座って、祖父を凝視していたということです。
ふすまを開けた隣の部屋では酒宴が行われていました。
大人達が仏間と居間を行き来していましたが、ひょんな調子で、友人と猫だけが仏間に残されました。
友人はあまりの事に呆然としていました。
「爺ちゃんが蘇る!」
大人達はあわてて箒片手に猫を仏間から追い出しました
猫が踊ると死者が蘇ると言う言い伝えがあり、
ねこじゃ ねこじゃ
友人が小学校6年生の時の話なので、もう数十年は前の話になります。
岐阜に住むお祖父さんが亡くなって、
友人は両親と共に祖父の家に向かいました。
慌ただしく一日が過ぎ、通夜の 晩の話です。
彼はお祖父さんの枕元にじっと座っていました。
死と言うモノがよく分からず、無言で横たわる祖父の姿を凝視していました。
友人の横にはこの家の愛猫がやはりちんまりと座って、祖父を凝視していたということです。
ふすまを開けた隣の部屋では酒宴が行われていました。
大人達が仏間と居間を行き来していましたが、ひょんな調子で、友人と猫だけが仏間に残されました。
それまで遺体を見つめていた猫は、大人達がいなくなったとたん、
二本足でひょんと立ち上がりました。
遺体の回りを、時計とは逆回りに踊り始めたのです
友人はあまりの事に呆然としていました。
すると
隣の部屋で大人達が「わっ!」と叫ぶのが聞こえ、
「あかん!」
「爺ちゃんが蘇る!」
大人達はあわてて箒片手に猫を仏間から追い出しました
友人は、ただ唖然としてその光景を見ているだけだったということです。
猫が踊ると死者が蘇ると言う言い伝えがあり、
強く信じられていたということです。
怖〜〜〜〜い話のあとには、
さっぱりした浅漬けで
生ビールを
きゅ〜〜〜〜〜〜っといきたいもんですなぁ