azusaya’s diary

あずさ屋日記 飛騨・信州便り

飛騨のさるぼぼは金森長近も持ってた? 飛騨高山城

f:id:azusaya:20150512145312p:plain飛騨のかっぺたん

 天正14年(1586)、現在の岐阜県高山市高山城を築城した金森長近は、飛騨国3万3千の石の国主として入府し、ここから金森氏6代、107年の政治が始まりました。

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 戦国時代、織田信長の家臣として仕え、信長亡き後、関ケ原の戦いでは徳川方について前線で戦い、美濃国上有知(みののくにこうずち)1万8千石、河内国金田(かわちのくにかねた・大阪府)3万石が加増されました。

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 飛騨国に入国した長近は、城の建設を天正16年(1588)から始め、慶長5年(1600)までの13年間で本丸、二之丸を完成させ、以後三年かけて三之丸が築かれました。

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日本国中に5つとない見事な城だったと記録が残っています。

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 金森長近が16年の歳月を費やして築きあげた飛騨第一の高山城も、今は往時の姿を偲ばせるものは何も無く、城山山頂の城址を訪れる観光客は皆無に等しいと思われます。

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 溢れる人並みで騒がしい市街地の観光スポットに比べ、ここは、昼なお薄暗い静粛の世界で、森林浴に適した市民憩いの場所となっています。

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 本丸屋形には、かつては二層3階の天守が築かれていましたが、軍事的機能を最優先させた造形とは本質的に異なる御殿風の古い城郭形式をもった建物群であったのが特徴でありました。

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 本丸屋形の石垣の一部が復元整備されています。また、二の丸から本丸屋形への登城道沿いの曲輪跡・門跡には、所々に石垣が残っています。

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 1692年(元禄5)、金森氏6代頼時は羽前上山(山形県上山市)へ転封(5年後の元禄10年に転封)となり、飛騨は徳川幕府直轄領となりました。

 城は、加賀金沢藩主前田綱紀が城番を命じられ預かりましたが、維持管理に困窮した加賀藩の要望もあり、1695年(元禄8)、幕府から破却命令が出され、城番前田家によって徹底的に破壊され廃城となってしまいました。残念、、、[もうやだ~(悲しい顔)]

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観光客あふれる市街地の喧騒からちょっと離れ、かつて安土桃山時代[ぴかぴか(新しい)]豪華絢爛なお城が築城されていたというこの地を訪れ、野鳥たちのさえずりに耳を傾けながら歴史絵巻を思い描いてみませんか、、。

 飛騨には他にも、長近由来のお城がたくさんありますのでご紹介致します。

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金森長近も持ってた!?

飛騨のさるぼぼ

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あずさ屋でお待ちしてますっ!