azusaya’s diary

あずさ屋日記 飛騨・信州便り

飛騨のさるぼぼ 奈良にも同じ風習?

f:id:azusaya:20150512145312p:plain飛騨のかっぺたん

  飛騨高山といえば有名なさるぼぼがありますが、

”発見”がありました。

飛騨弁では、赤ちゃんの事を”ぼぼ”と言い、”さるぼぼ”は、”猿の赤ん坊”という意味です。災いが去る(猿)、家内円(猿)満になるなど、縁起の良い物とされ、お守りとしても使われています。

良く見かける基本形は、赤い体に赤く丸い顔(のっぺらぼう)、赤い手足(指はなし)、黒い頭巾と黒い腹掛けを纏い、座って足を前に投げ出しているか、

両足を広げ両腕を上げて広げた姿です。

 ですが、、。なんとならまち(奈良)でこれに極似した風習があったのです。

それは、身代わり猿です

        

奈良町の家の軒先に赤いぬいぐるみがぶら下がっている。これは「庚申(こうしん)さん」のお使いの申をかたどったお守りで、魔よけを意味し、家の中に災難が入ってこないように吊るしているのです。災いを代わりに受けてくださることから身代わり猿と呼ばれています。

              

言い伝えによると、人の体の中に三尸(さんし)の虫が居て、庚申の日の夜に人が寝ている間に体から抜け出し、天帝にその人の悪事をつげに行くといいます。その報告により天帝が天の邪鬼に命じてその人に罰を与え”寿命”を縮めるというので、人々は六十日に一度回ってくる庚申の日は、寝ずに「庚申」さんを供養したり、天の邪鬼が嫌いな身代わり猿を家の中に吊るしたり、三尸(さんし)の虫が嫌いなコンニャクを食べて悪魔を退散させたのです。今では、徹夜の風習は無くなりましたが、身代わり猿を吊るし庚申さんを祀る信仰は奈良の町に息づいているということです。

飛騨のさるぼぼは、災いが去る、身代わり猿は、身代わりになってくれるとの違いはありますが、非常に良く似ております。このような伝説や風習は中国より渡ってきたとも言われ、両方ともルーツをたどればどこかで繋がっているかもしれませんね。

”さるぼぼ”のお話し、今日は、ここまで、、、。


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