”さるぼぼ”と飛騨高山伝統工芸品”飛騨さしこ”
飛騨のかっぺたん
飛騨高山には、古くから伝わる美しい伝統工芸が数多く残されています。
その一つ、”飛騨さしこ”を、ご紹介します。
←さしこの”うさぎ”
飛騨地方ではかつて、母親が刺子の風呂敷を作り、嫁に行く娘に持たせる風習がありました。
藍染の布の表裏を重ね、一針抜きに縫った細かな模様。
有限会社「飛騨さしこ」の創業者 二ッ谷さんは、一目見てその美しさに吸い込まれたといいます。
高山の観光化が進みつつあった六十八年、上三之町にみやげ物店を開き、刺子の販売を始めました。きんちゃくなどの製品の種類も増やし、七年後、岡本家の町家で「飛騨さしこ」の会社を興しました。
昔の刺子をどう現代生活に取り入れるか、何を受け入れてもらえるかで、頭は一杯でした。
それまで、刺子で使われていた糸は、二ツ谷さんには、細くてきつい感じがしました。柔らかな印象を出そうと、仮縫いに使う”しつけ糸”を6本よって、独自の太い糸を作り出しました。そして、その糸で形作られた模様は線が太く、ぬくもりを感じるものになりました。
古い町家をいかした店の中には、
コースターやテーブルマット、座布団、財布、携帯電話入れなど、現代の生活に生かす工夫を凝らした刺子の製品が並びます。
↑”雨の日が楽しくなりそうな刺子の傘”
二ツ谷さんは、美しいあい染めの布に細かく丁寧に模様を縫った昔の遺品を見るたび、自分の作品をうすっぺらく感じるといいます。
「悲しみの底にいたとき、勇気をくれ、慰めてくれた昔の美しい布。それに恥じないような、心打たれる作品を作りたい。」、、、。
「飛騨さしこ」のお店には、一針一針、心のこもった手工芸品 ”さしこ” が、大切に使ってくれるお客様を待っています。
こちらも、飛騨高山の代表的な工芸品!?
飛騨のさるぼぼ
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