azusaya’s diary

あずさ屋日記 飛騨・信州便り

美味しい甘酒の作り方

 f:id:azusaya:20160607170024g:plainゴン太まげたくんの独り言 

 

〈甘酒の歴史〉

甘酒の起源は昔話の様に古墳時代までさかのぼります

日本書紀に甘酒の起源とされる天甜酒(あまのたむさけ)に関する記述がありますが

一夜酒(ひとよさけ)とか醴酒(こさけ こいさけ)と呼ばれていました

当時の江戸時代の食生活では十分な栄養を摂取できず

暑さで体力が低下して亡くなる人が多かった様ですね

その為

江戸時代には夏の死亡率が一年中で最も多くなっていました

飲む点滴とも言われる栄養豊富な甘酒は体力の回復に非常に効目があり

夏の必需品として人気が高まり

夏の風物詩として季語にまで詠まれる様になりました

当時の江戸幕府は庶民の健康を守るため老若男女を問わず購入出来る様に

甘酒の価格を最高でも4文に制限して販売していました

そして武士の内職としても甘酒造りが行われていました

甘酒と聞けば一般的に冬に多く飲まれると思いがちですが

食欲の低下する夏に飲んで夏バテ防止や体力維持に努めましょう

少量ずつでも

継続して長く続ける事が大切になって来ます

 

〈甘酒の種類〉

大きく分けて甘酒には2種類あります

酒粕から作られた甘酒」と「米麹から作られた甘酒」の2種類です!

酒粕から作った甘酒には多少のアルコールが含まれます

 

〈板粕を使用した甘酒の作り方〉

 (板粕使用約10人分)  

〇材料 板粕200g 水1.5L 砂糖150g 塩少々

板粕を細かく刻み分量の水で鍋に1時間ほど浸しておきます

弱火にかけて煮え立たせない程度に温めます

スプーン等でゆっくりかき混ぜながら板粕を溶かします

分量の砂糖と塩を少しずつ加えてお好みの味に調えれば出来上がりです

★少量とは言えアルコールを含みますのでお子様や運転はお控え下さい

 

〈米麹を使用した甘酒の作り方〉 

 (炊飯器使用約10人分)

〇材料 ご飯200g 米麹200g 水600㏄

ご飯と水を炊飯器に入れて混ぜ合わせてから3分ほどふやかします

それから良くほぐした米麹を入れて全体を混ぜ合わせます

炊飯器のフタを開けたままの状態で布巾で覆いホコリの混入を防ぎます

その状態で保温のスイッチを入れて8時間以上放置します

時間が経過したら少量の塩を加えてお好みの味になった所でスイッチを切り

保存容器に移して熱を冷まします

ある程度冷めたら冷蔵庫で冷やします

 

〈米麹を使用した甘酒の作り方〉

 (ステンレスボトル使用約10人分)  

〇材料 ご飯200g 米麹200g 水600㏄

*ステンレスボトルは大容量の物を用意して

 あらかじめ熱湯を注いで温めておきます

 温度計も用意して下さい

鍋にご飯と水を入れて温度を計りつつゆっくりかき混ぜながら60℃まで温めます

60℃になったら一旦火を止めて良くほぐした米麹を加えます

再度温度を計りながら60℃まで加熱します

60℃になったところで火を止めて

あらかじめ温めておいたステンレスボトルに移し替えます

内蓋と外蓋をしっかりとはめて温度が下がりにくい場所で12時間保温します

後は炊飯器と同じ要領で保存容器に打つし熱とり後冷蔵保存します

 温度が下がりにくいと言っても少しずつ温度は下がってしまいますので

 六時間ほど経過した時に再度鍋に移し替えて60℃まで再加熱して頂いた方が良いです

 

〈米麹を使用した甘酒の作り方〉 

 (ヨーグルトメーカー使用約10人分)

〇材料 ご飯200g 米麹200g 水600㏄

ご飯と水を入れて良くかき混ぜます

ほぐした米麹を加えてまた良くかき混ぜます

内蓋と外蓋をしてヨーグルトメーカーを使用出来る状態にします

温度を60℃ 時間は12時間にセットすればOKです

12時間後 保存容器に移し熱とりをしてから冷蔵保存します

 

炊飯器かヨーグルトメーカーを使用しての甘酒造りが

失敗が少なくて手間要らずで簡単に造りやすいです!

 

*注意点 !

米麹は固まりのままでは無くて細かく良くほぐして使用して下さい

麹菌は63℃以上で死滅してしまうので

加熱の際は63℃を絶対超えない様に注意する事!

保存料を使用していないので必ず冷蔵保存して数日で消費する事!

電子レンジで簡単に温められますが

火で温める場合に焦がさないコツは

鍋を2ケ使用して湯煎で温めると焦げません

粒々が気になる場合はミキサーに掛けると口当たりが良くなります

 

〈甘酒に含まれる栄養素〉

ビタミンB1B2B6葉酸食物繊維オリゴ糖ブドウ糖

システイン、 グルタミン等のアミノ酸必須アミノ酸コウジ酸

多くの栄養素が含まれています

 

〈ビタミン〉 

ビタミンとは人体を正常に働かせる為に欠かす事の出来ない栄養素です

ビタミンは他の栄養素の働きを円滑に進める為の潤滑油の様な働きをしています

水に溶け易い性質の水溶性ビタミンと逆に水に溶けにくい性質の脂溶性ビタミンに分けられます

ビタミンは様々な酵素と共に食物の分解を助けたりそれらの成分の多くを燃やしてエネルギーを作り出しています

 

ビタミンB1

水溶性ビタミンのひとつで

以前国民病と言われた脚気(かっけ)と言う病気はビタミンB1の欠乏によって起こると言われています

糖質からのエネルギーの生産と皮膚や粘膜の健康維持を助ける働きをします

ビタミンB1は豚肉、レバー、豆類などの食物に含まれています

 

ビタミンB2

水溶性ビタミンのひとつで皮膚や粘膜の健康維持を助ける働きをします

糖質、脂質、タンパク質を体内でエネルギーにするなど代謝を支える働きをしています

活発に活動してエネルギーを多く消費する人ほどビタミンB2が沢山必要になります

ビタミンB2はレバー、うなぎ、卵、納豆、乳製品などに多く含まれています

 

ビタミンB6

水溶性ビタミンのひとつで

腸内細菌によって体内でも作られますが食品中のタンパク質からエネルギーを生産したり筋肉や血液などがつくられたりする時に働いています

ビタミンB6はマグロやカツオなどの魚類やレバーや肉などに多く含まれています

果物ではバナナに多く含まれています

 

葉酸

水溶性ビタミンのひとつでビタミンB群の仲間になります

タンパク質や細胞を作る時に必要なDNA等の核酸を合成する重要な役割があります

赤血球の細胞形成を助けたり細胞分裂が活発である胎児の正常な発育に役立ったりする大切な働きをしています

葉酸はレバー、枝豆、モロヘイヤ、ブロッコリー、ほうれん草などの緑黄色野菜に多く含まれています

果物ではイチゴに含まれています

 

〈食物繊維〉

人の消化酵素では消化する事の出来ない食物の中の成分です

便秘を防いだり心筋梗塞や肥満などの生活習慣病の予防に役立つ事がわかって来ました

食物繊維は穀物、芋、豆、野菜、果物、海藻などに含まれています

 

オリゴ糖

母乳から発見された成分で

糖質の一種ですが砂糖と比較すると低カロリーで腸の働きを活発にする事から

個人差はありますが便秘解消などが期待できるとされています

 

アミノ酸

私達の体は約20種類のアミノ酸から構成されています

ですがその中の9つが「必須アミノ酸」と呼ばれ体内では生成することが出来ない為

食べたり飲んだりすることでしか摂取出来ません

アミノ酸は新陳代謝を活発にしてくれるので

老廃物を排除する事で肌荒れやニキビにも効果が期待出来る様です

アミノ酸はタンパク質の構成要素で

大きく分類して水に溶けにくい疎水性アミノ酸

水に溶けやすい親水性アミノ酸の2種類に分類されます

アミノ酸の中にも色々あり 

血圧上昇を抑制したり利尿作用やコレステロールを低下させる働きをする物があります

 

必須アミノ酸

不可欠アミノ酸とも言います

タンパク質合成に使われるアミノ酸

体内で合成できないため食事から摂取する必要のあるアミノ酸です

人ではロイシン,イソロイシン,リシン,トレオニン,トリプトファン,バリン,

ヒスチジンメチオニンフェニルアラニンの9種類があります

その必須アミノ酸が甘酒に含まれています

 

ロイシン

必須アミノ酸のひとつで弱い苦味のある白色の結晶です

殆どのタンパク質に含まれていて特にヘモグロビン・ガゼインなどに多く含まれています

たんぱく質の生成や分解を調整することによって

肝機能の円滑化や筋肉の強化、疲労改善、免疫力の向上などに効果を発揮すると言われています

幅広い食品に含まれているので不足することは少ない様ですが

過剰摂取した場合

その他のアミノ酸とのバランスを崩し免疫機能の低下を招く恐れがある様です

 

イソロイシン

甲状腺ホルモンの分泌を促すことで成長促進し神経機能を補助する他

肝臓の機能強化、血管拡張作用、筋肉強化、疲労回復など幅広く活躍します

多くの食品に含まれているので不足することは少ない様ですが

ロイシンと同様に過剰摂取した場合は免疫力が低下して

その他のアミノ酸とのバランスを崩し免疫機能の低下を招く恐れがある様です

 

リシン

トウゴマの種子に含まれるアルブミンの一種で毒性が強いです

生の種子を多量に食べたり水抽出液を注射したりすると

内臓諸器官に出血を起し死にいたることもある様です

致死素因子,血球凝集因子をもった毒素タンパク質です

必須アミノ酸のひとつで体のタンパクの構成に重要な役割を持っています

米、小麦、その他穀類の植物性タンパク質における含量が低いです

肉類、卵、乳製品、魚介類などの動物性タンパク質を積極的に摂取する事で

タンパク質の利用率を向上させる必要があります

タンパク質の吸収を促進させブドウ糖代謝やカルシウムの吸収を高める他

肝臓の機能強化や細菌やウイルスに対する抗体をつくり免疫力強化などに効果を発揮します

リシンが不足すると疲れやすくなり

めまい、嘔吐、目の充血、貧血などの症状が現れる様になります

 

トレオニン

脱脂粉乳・ガゼイン・ゼラチンなどタンパク質に広く含まれています

トレオニンの働きは成長促進作用や肝臓に脂肪を蓄積する役割があります

トレオニンが不足すると食欲不振の原因になったり貧血を起こしやすくなってしまいます

鶏肉や卵などの食品に多く含まれますがトレオニンを過剰摂取すると胃腸障害や頭痛になる可能性がある様です

 

トリプトファン

体内ではタンパク質の材料として使われる他

余った分は肝臓や腎臓で分解されエネルギー源として利用されます

トリプトファンは脳に運ばれるとセロトニンドーパミンノルアドレナリンと言った神経伝達物質をつくる原料になります

この内セロトニンには催眠、鎮痛、精神安定などの作用があり

不眠の傾向がある人やうつ病ぎみの人に有効だと言われています

腸管の運動を促進する働きもあります

一方ドーパミンノルアドレナリン

脳や行動障害の治療に有効でうつ病不眠症などの治療薬として用いる研究がすすんで来ている様です

トリプトファンは乳製品や大豆製品、卵黄、ナッツ類、バナナなどに多く含まれていますが

トリプトファンを過剰摂取すると

肝臓の脂肪に変化を起こし肝硬変になりやすいので注意が必要となってきます

 

バリン

バリンは成長を促進して血液中の窒素バランスを調整するなどの働きがあります

タンパク質が代謝される時に窒素が排出されますが

窒素バランスをプラスにすることで筋肉の成長が促進されます

バリンはスポーツ前・スポーツ中はエネルギーの源となりスポーツ後には筋肉のダメージを軽減する働きが得られる様です

バリンを過剰摂取すると

他のアミノ酸とのバランスを崩し免疫機能の低下を招く恐れがある様です

 

ヒスチジン

発育に不可欠なアミノ酸で大人は体内で合成できますが

子供は合成が少ないため

多く含む鶏肉、ドライミルク、子牛肉、サンマやイワシ等の青魚などの食品からの補給が必要となります

体内では成長に関わる他

神経機能の補助、慢性関節炎の症状緩和、ストレスの軽減、性的欲求の向上

集中力・記憶力の向上、抗酸化作用、肥満予防などの作用があるとされています

 

メチオニン

牛肉、魚肉、レバー、牛乳、小麦などに多く含まれています

ヒスタミン血中濃度を下げアレルギーを起こしにくくする働きがある他

血液中のコレステロール値を下げて活性酸素の除去

アルコールからの肝機能保護、統合失調症パーキンソン病の改善

抜け毛予防、うつ症状改善などの作用を持つと言われています

不足すると利尿機能が衰退してむくみなどが生じ

コレステロール沈着などによる動脈硬化の原因になると言われています

 

フェニルアラニン 

肉、魚、卵、乳製品に多く含まれています

動物性タンパク質や植物性タンパク質をバランスよく摂っていれば不足することはありません

フェニルアラニンは脳内の神経伝達物質を作るために欠かせないアミノ酸です

フェニルアラニンは脳内においてドーパミンやノルエピネフリンなどの神経伝達物質に変換されます

神経伝達物質は精神活動に影響を及ぼし、神経伝達物質のバランスが崩れると、うつ病などの原因になり易いと言われています

  

ブドウ糖

果物などに沢山含まれている甘味料です

脳に唯一必要なエネルギー源で体内に必要不可欠ですが過剰に摂取しすぎると糖尿病の原因になります

 

〈コウジ酸〉 

麹から発見された天然成分です

甘酒の原料である麹には美肌効果があるとされています

麹に含まれるコウジ酸はメラニンの生成を抑制してシミやくすみを防ぐ効果が期待出来ます

最近では研究や開発がすすみ

化粧品の中にコウジ酸が含まれているものもあるくらいで美肌効果が期待出来る様です

 

〈甘酒の効果〉

〇ダイエットを成功させる為の手助け

〇腸内環境を整えて便秘解消の手助け

〇血糖値をアップさせて得られる満腹感

〇疲労(特に頭の疲れ)回復の手助け

〇美肌効果etc

甘酒の成分からも分かる様に

私達の健康維持や美容に欠かせない成分が多く含まれています

病院で行われる点滴と同じ成分が甘酒に含まれている事から飲む点滴と言われるゆえんでもあります

葉酸やビタミンB6は妊娠中のつわりに効果的な事が分かって来ました

酒粕から作った甘酒は絶対NGですが

麹から作った甘酒は栄養豊富で出産後のお母さんを優しくサポートしてくれます

 

〈副作用〉

効果があればそれに伴い少なからず副作用もあります

甘酒の場合 

飲む点滴と言われる事から身体に良い物で間違いありませんが

100gで85kカロリー近くありますしブドウ糖が含まれている事から糖質もあります

通常摂取(活動前)や適量摂取は効果を発揮し易い状態にありますが

就寝前や過剰摂取の場合は肥満や糖尿病と言った症状が表れ易い傾向にあると言えるでしょう

1日コップ1杯を目安として

少量をゆっくり噛む様に試飲して毎日続ける事が大切で効果を得られやすくなります

 

〈レシピ〉

甘酒が苦手と言うお方は 

お好みに合わせて豆乳やココアなどを加えますとマイルドな風味に変わり口当たりも良くなります

お子様にはココアにミキサーにかけたバナナを加えるとチョコバナナ風味で喜ばれますし 

夏には製氷皿で甘酒を凍らせればシャーベットになります

寒い冬には温めるだけでも良いですが生姜を加える事によって血行促進を促し寒い時や冷え症なお方にお勧めです

すりおろした生姜が理想ですが市販用で販売されています生姜チューブでも代用できて簡単です

市販用チューブにはわさびや梅肉などの味も販売されていますので

わさび甘酒や梅肉甘酒をチャレンジしてみます

成人されたお方はお好みでお酒や焼酎を加えてリキュール感覚でお楽しみいただけます

天領の甘酒(通年)_03 

 

 〈商品紹介&お取り寄せ〉

飛騨 天領酒造 造り酒屋の甘酒のもと(500g) 

¥594(税込) 

 飛騨に数百年続く由緒ある酒蔵天領酒造のノンアルコール(0%)甘酒です

原材料の国産「米・米麹」は吟醸酒造りに使用する飛騨の自然で育った酒造好適米

【ひだほまれ】を使用しています

砂糖・保存料などの添加物は一切使用していないのでさらに安心してお召し上がりいただけます

あずさ屋店長もおすすめの甘酒です

老若男女ご家族皆さんでご愛用いただき体力温存や健康維持にお役立て下さい

 

  

〈夏季限定商品〉 

冷やし甘酒_01                                                               

 

〈通年商品〉

天領の甘酒(通年)_02

 

 

〈春季限定商品〉 

甘酒のもと 

 

★大人の甘酒造りは

       画像をクリックしてみて下さい!

 

 天領の酒粕_01

 

【季節販売商品】飛騨 天領酒造 酒粕板(500g×2)

    蔵元の絶品酒かすを甘酒・粕汁に!

¥820(税込)

新酒が出来始めてから3月までの季節限定販売商品です!

この酒粕は飛騨の名酒「天領」のもろみを搾った酒粕です

香りの良いこの酒粕をそのまま焼いても良し 甘酒や粕汁にしても良しと

手軽にお召し上がりいただけます

 

www.azusaya.co.jp

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    是非 ご賞味下さい!!

 

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