azusaya’s diary

あずさ屋日記 飛騨・信州便り

さるぼぼ 色の意味など調べてみた

さるぼぼをできる限り調べてみることにした。

(少し長いです)

 

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【さるぼぼ とは】

岐阜県の飛騨地方で昔から作られている人形。

飛騨高山地方では、赤ちゃんのことを「ぼぼ」と言い

猿(サル)の赤ちゃん(ぼぼ)さる+ぼぼ= ”さるぼぼ”と名付けられました。

赤い顔の猿の赤ちゃんをイメージしています。

さるぼぼの「さる」にはいくつかのいわれが存在します。

「猿」ではなく「去る」と書き

「災いが去る(猿)」「疫病が去る(さる)」

などと言われ安全を祈願します。

 

そのほか、農作業をしている時に、そばで寝ていた赤ちゃんが田んぼの溝に落ちそうになったところ、猿が助けた。その感謝の意味を込めて家族がさるぼぼ人形を作って持つようになったとい説もあります。

 

一説によると、全身が赤色なのは昔、赤色が疫病を跳ね除けてくれる色と考えられていたからと言う事。

天然痘(てんねんとう)が万延している時代では、病気や災いから守る、身代わりになる御守りとされていました。

 

よく土産屋などで見かける形は、全身が赤く顔が2頭身で目や鼻などのパーツは無い。黒い頭巾と黒い腹掛けをしている。座って足を前に投げ出しているか両足を広げ、両腕を上げて広げた姿である。(要するに赤子のポーズ)

近年では赤以外に黄色や緑色などさまざまなカラーバリエーションが見かけられるようになった。

 

飛騨高山の”さるぼぼ”は、その昔はおばあちゃんが赤ちゃんに作ってあげたお守り代わりの玩具だったというように、とてもシンプルなデザインです。黒い前掛けには「飛騨」と書かれているものもあります。

 

子宝をのぞむ夫婦が、飛騨高山でさるぼぼを購入することも多く、お土産だけでなく子宝祈願で訪れる観光客もいるようです。

 

 

 

 

 【さるぼぼ 顔がない

 

”さるぼぼ”には顔がありません。

人形で顔が無いもの、いつも顔と認識しているものに

目や鼻、クチが無かったら通常違和感があり、少し怖さに似たものを感じることがあると思います。「こわい」「きもちわるい」なんていうのはよく聞く話。

しかし、さるぼぼには何故顔が無いのでしょう。

”さるぼぼ”は あなた自身.とされております。

いわゆる”鏡”と言うことなのです。

楽しいときは楽しい顔。

悲しいときは悲しい顔。

様々な顔の中で"さるぼぼ"にはどんな顔をして欲しいでしょうか

笑顔・・・ですよね

さるぼぼ=自分 であれば"さるぼぼ"(自分)にはいつも笑顔でいて欲しいものです。

 

 

 

 

【さるぼぼ 読み方】

さるぼぼの「猿」を音読みをすると「えん」

「子縁(えん)」「良縁(えん)」「家庭円(えん)満」などといい、

「子縁」は「こえん」や「しえん」とも読めますが、

子供(子宝)に縁があるという意味です。これが子宝祈願に繋がっております。

 

 

 

 

【さるぼぼ 歴史】

 

さるぼぼは、飛騨高山など岐阜県飛騨地方で昔から作られる人形

当時は飛騨高山に大きな産業などが無く、多くの男性は宮大工などとして

都に行き、帰ってこない。女性は男性の留守中、家事などで忙しい合間に

子供に遊具を与えるためにあまった布の切れ端や綿で人形を作った。

 

さるぼぼ以前にも、前で触れたように身代わり人形や

お守りとして家に持つ風習も全国的にあったようだ。

一例として

室町時代には幼児の穢れ(けがれ)や禍(わざわい)を代わりにさせる為に

(天児)「あまがつ」と言う人形が産後の設えに存在した。

大きさは、およそ30㎝くらいの竹筒をT字形に組合せ、

上に丸い頭を乗せるといった簡単な形状をし、台板上に立てられる。

そして、それを嫁入りの際にも持参し、鉄そめや雛祭りにも使われるようになる。

元はお祓いの人形が原型になっているものと考えられている。

公家や上級武家間の週間・風習として新生児の枕元には必ずあったという。

無事息災を祈る物として存在した。

 

「あまがつ」(天児)と同じ意味を持つもので「這子」(はうこ)がある。

また、同時に庶民へもこうした風習が伝わった。


「這う子・這子」が一般的に普及した。

天児ははうこのことなり。などともいわれ
形も這子と天児で酷似し当ている部分が多い。

這子はぬいぐるみ方式の人形で室町時代はに御産之規式により作り方が下記のように明記されている。

天児(あまがつ)の作り様、白練の絹一幅を四方に裁ちて、端を丸く縫ひ巡らして、綿を入れて糸を引しむれば、毬の如く丸くなる。それを頭にする也。また白練の絹一幅を二幅のたけに裁ちて、四隅を縫い合わせ、綿を入れ腹にてくけて胴にする也。手足もできる也。」

 

この天児(あまがつの作り方は飛騨高山地方「さるぼぼ」と同様、体・頭・衣類などに共酷似点がある。

飛騨地方に残存する、戦前の"さるぼぼ"は、子供をおんぶしているものもあったようだが、それは記録にはあるが記憶に残しているものは現在はいない。

”さるぼぼ”はここでも伝承が人伝えでは残っていない。

 

”さるぼぼ”の起源は何なのか・・

身近すぎて正式に伝承するということが無かったようだ。


飛騨高山地方に以前から住む老人もさるぼぼはおもちゃで正式な歴史が残されていると言う事実を知ることができない。また、「天児(あまがつ)」「這子(はうこ)」に関しても同様に正式なものは残されていないようだ。

 

しかし、現在まで残されているものもある。

それは今でもメジャーな存在で、家にある方も多いだろう

 

雛人形がそれである。

 

平安時代の文献からも幼女が人形(ヒトガタ)を使ぶ「ひひな遊び」の文章が

残っている。有名な「枕草子」にも登場する。

源氏物語」では光源氏陰陽師にお払いをさせて、人形(ヒトガタ)を海に流すシーンが登場する。そこから流し雛の風習が始まり、穢れを変り身に移し海に流す。その際には人形(ヒトガタ)を体にこすり息を吹きかけてから流すといった手順があったようだ。そしてそれはいつしか流すから供養に変化し、翌年も家に飾るようになっていった。その頃には今と同じように雛人形を贈り物(ギフト)として贈るようにもなっていたようだ。

あくまで私見でしかないが、”さるぼぼ”も以前から人形(ヒトガタ)として存在し、その過程で色や意味などが独自に進化し、身代わりの人形からおもちゃに変化していったのではないだろうかと思う。

恐らく全国を探せば、飛騨高山地方のさるぼぼよろしく、さまざまなその土地の色や風土にあった代わり人形が存在するのではないだろうか。

 

 

【さるぼぼ いろいろ

ここでは個人的に見つけた世の中のさるぼぼに関する様々な物や商品、店を紹介する。

 

コアラのマーチさるぼぼ

これは、言わずもかな知れたあのロッテさんから発売している

国民なら1度は食べたことがある商品ではないだろうか。

・・味はもちろん美味しいし、見た目もコアラなのだが

「前掛け」をしてそこに「ひだ」と書いてある・・・

もう一度言う・・”見た目もコアラ”

あまり”さるぼぼ”の要素が無いことも個性なのだと思うようにしている。

 

 

さるぼぼサルサ

これは中々”パンチ”がある。

是非一度見ていただきたい。

必ずや、友人との酒の席での話題を10分は独占できると思う。

www.youtube.com

 

 

さるぼぼ作り

”さるぼぼ”は以前、女性が子供の為に作ったものとされているが

今では自分で欲しい。かわいいといった理由で自作する人も多い。

もちろん子宝を祈願してと言うものも多い。

あずさ屋”さるぼぼ”手作りキッドはハンドメイドと”さるぼぼ”を

楽しむ方に人気の商品となっている。

www.azusaya.co.jp

 

 

 

さるぼぼバス

その名の通り、飛騨高山地方を走るさるぼぼがボディーにシールされたバス。

飛騨高山の観光スポットをめぐってくれるとても便利なバス。

1区間200円(100円のところもあるらしい)

  • 飛騨の里/「飛騨の里」バス停
  • 飛騨高山美術館/「飛騨高山美術館」バス停
  • 飛騨高山まつりの森/「まつりの森」バス停
  • 飛騨・世界生活文化センター/「飛騨・世界生活文化センター」バス停

 

ラーメン屋「さるぼぼ」

店名 さるぼぼ
よみがな さるぼぼ
ジャンル ラーメン  
住所
岐阜県山県市高富1266
TEL 0581-22-1807
営業時間 11:00~OS24:30
[日祝]~OS22:30
定休日 火曜(祝は前日休)

 

 

 

 コンビニさるぼぼ

サークルKぼぼ」

「ファミぼぼ」

もうこれは・・そう。イメージどおりの”ソレ”です。

画像もいらないくらいなぼぼキーホルダー的なアレです。 

 

 

 

月間さるぼぼ(飛騨地域誌)

真面目なタウン誌。

テレビジョンのようにレモンを持つ代わりに「さるぼぼ」もつが決まりらしい。

www.sarubobo.jp

 

おまけ・・・英語に変換してみた (ふーん・・)

Sarubobo (a local amulet, red human-shaped dolls with no face)

 

 

 

さるぼぼ薬局

岐阜県下呂市にある薬局。

飛騨川の近くにあり、景観もとてもよい。

こちらの薬局とは関係ないが近くの山は緑が深いため

見ていると目が良くなりそう。

 

 

 さるぼぼ 地域団体商標

飛騨地方のさるぼぼが全国的に広まり、2007年には

「飛騨のさるぼぼ」として地域団体商標に登録される。

2008年「飛騨のさるぼぼ」が岐阜県郷土工芸品に指定されている。

 

 

 

飛騨国分寺さるぼぼなで地蔵

高山駅の北、約100メートルの交差点から東に国分寺通りがあり

室町時代の本堂、三重塔、鐘桜門、それに大銀杏が来る人を待ちます。

三重塔は1821年に再建された、現存する飛騨唯一の塔となります。

建設時の奈良時代には7重の塔が、戦争、災害など

少しずつ小さくなり再建され続けてまいりました。

大銀杏は38メートルあり、国指定天然記念物になっております。

さるぼぼなで地蔵は国分寺の山門の外、六地蔵と庚申堂が並び

その庚申堂の両隣に願掛けが成就されたであろうさるぼぼが

所狭しと並ぶ。そこでさるぼぼの石像を作り「願掛けなでさるぼぼ」

が作られ、体の痛いところ悪いところをなで良くなる願いが込められております。

高さ1メートル、横50センチの赤御影石でできたさるぼぼをなで、悪いところを治してみては。。そして年に一度、願いが成就したさるぼぼを供養する祭りも

開催しているので、ご自宅にある成就したさるぼぼをもって

飛騨国分寺に行ってみてはいかがでしょうか。。

もちろんその日は下呂温泉でゆっくりと旅の疲れを取りましょう。。

 

 

 

飛騨高山さるぼぼ神社

飛騨高山は高山駅から歩くこと約10分。

飛騨物産館の中で中央通路をいくと赤い鳥居のさるぼぼ神社がある。

さるぼぼ神社のご神体は安房トンネル(あぼうとんねる)

を掘削した時の貫通石の安産岩(あんざんいわ)ということらしい。

安房トンネルとは飛騨高山―信州松本 間の交通要所。

 安産岩とはマグマが冷え、固まった自然の火成岩の一種で、灰黒色に白いボツボツがある物が、一般的なタイプ。

日本国内に安産岩は多数存在し、高山にあるさるぼぼ神社の安産岩もその一つです。

今は、子宝祈願のスポットとして安産を祈願される方が多くいらっしゃいます。

そして、願いが成就された方などは祈願された際に入手したさるぼぼをお祭りに来るなど、何回にも渡って来るということです。

(と言うことはご利益あったということか。。)

神社自体のお祭りもあるということなので、ご興味のある方は調べてみては。。

 

さるぼぼ七福神

下呂市は湯の島にさるぼぼはうすとしらさぎ横丁の間の一角。

さるぼぼが七福神の格好で祀ってあります。

となりに足湯もありますので、ゆっくり散策をし

散歩の疲れも足湯とさるぼぼ七福神でやんわりとってみては

 

さるぼぼはうす

下呂市、湯の島に名前もそのままズバリ

さるぼぼはうす なるものがございます。

目に入るもの全てさるぼぼ。。。

様々なカラーのさるぼぼが楽しめます(笑)

目的が明確でよいです。

 

 

【さるぼぼ 色

 

現在、さるぼぼは飛騨高山地方のお土産コーナーや道の駅、高速のパーキングなど様々なところで販売されております。

そこには、一般的な赤色だけでなく、様々な色のさるぼぼが並んでおります。

そこで、さるぼぼのいろの説明を分かりやすくしてみようと思います。

 

●赤…縁結び・安産・子供の成長祈願・夫婦円満・家内安全・決断と勝負運

●青…勉強運・仕事運・集中力・合格祈願・出世祈願・心を落着かせる・幸運

●黄…金運・ギャンブル運・財運アップ・宝くじ当選祈願

●ピンク…恋愛運・素敵な出会い・幸せな結婚・豊かな人間関係

●緑…健康運・平穏・病気を寄付けない・健康祈願

●オレンジ…子宝・新たな自分の発見・友人関係の充実・旅行運の向上

●紫…出世運・健やかな長寿祈願・トップを目指す・魔除け

○白…財産運・心を清める・優しい心・浄化

●黒…厄除け・魔除け・気品高く格を引き上げる・身を守る・勝運

●金…金運・財運アップ

www.azusaya.co.jp

 

 

 

 【さるぼぼ まとめ

飛騨高山地方に昔からあるさるぼぼ。

実はそのルーツははっきりしていないことが分かった。

しかしその愛くるしいルックスと多くの人たちの想いを受け

独自に進化をしてきたのだと感じる。

そしてこれからも、さるぼぼは飛騨高山地方のキャラクターとして

愛すべきアイコンの役目と、想いを成就するキューピットとして

永く愛されていくことだろう。

 

 

※内容に私見もございますので、相違の点等ございましたらあずさ屋までご一報ください。

 

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