azusaya’s diary

あずさ屋日記 飛騨・信州便り

とちのみせんべいは飛騨の食文化

f:id:azusaya:20150512145312p:plain飛騨のかっぺたん

 

 とちのみ

写真を見たら、

「ああっ!山でころがってるのみたことあるっ」

って感じだと思います。

 

が!

食べようとしたり、食べたことはありませんよね!?

アクが強く渋味がハンパ無いので、

食べれらるようにするまでの労力がこれまたハンパ無いのです。

 

・・・

昔から飛騨地方は、気候が厳しく穀物が育ちにくい環境にありました。穀物の不足しがちな山村では、稲作の飢饉に備え、栃の実を救荒食料として大切にしてきました。栃の木は、大木が多く落ちた種子をひろいあつめるのですが、苦味と強い渋みがあるのでアク抜きが必要です。

  "栃の花”

 不老長寿の実 "栃の実”

  栃の実は昔から不老長寿の実として珍重されてきました。

栃の実には胃腸に良い成分が含まれており、漢方薬にも使われるほど。だから”栃餅”を食べても胃にもたれにくいという効果があり昔の人達の知恵で消化の悪い餅に入れたのですね。

次回は、栃の実を使った食品を御紹介しましょう。